あのフェラーリを駆った音速の暴君(分かるよね?笑)について面白い考察があったよ
彼のドライビングスタイルとキャリア盛衰の関連についてなんだけど、当時彼のマシンに乗ってみたドライバーたちからの証言からも分かるように、フロントは極端にダウンフォースが強くて、リアは比較的ルーズな挙動っていう究極のオーバーステアを好んだと言われてるね
とうぜんそんな挙動のマシンは高速コーナーなんかでバンプを踏めば一発でさよならなんだけど、彼の超越的な感覚でバンプで乱れる挙動を予測してほとんど本能で補正していたとのこと(ヨス・フェルスタッペン曰く、この事実を理解したとき、彼に対しての最後の抵抗の意思が消えたよ笑と語ってた)
またテレメトリーからも分かることとして、彼はコーナーでの平均速度が異常に高かったらしくて、誰よりも早い速度でコーナーに突っ込んで、とてつもないレイトブレーキで乱れる車の姿勢を制御しながら誰よりも早くコーナー出口でアクセルを開けられたんだね
結果的に彼の感覚とドライビングで、他の誰よりもタイトなコーナーリングを選択できたので、フェラーリキャリア時代までの全盛を築くことができたんだね
ただ、このアグレッシブなドライビングゆえに課題もあって、後にメカニックが言うには、彼のマシンはタイヤの摩耗が激しく、あと燃料消費量も同僚ドライバーよりいくばく多いとのことだったらしい
かつてのF1ではまだ妥協できたのかもしれないけど、2007年以降復帰後はそれが彼を苦しめることになったってこと
当時と違って、F1はタイヤや燃料といった資源に対して大幅な制約を課すようになってたからね
だから、彼のようなドライビングではタイヤをすぐに使い果たしてしまうし、また当時彼が所属していたメルセデスはアンダーステア特性が強かったらしくて、それが彼に更に追い打ちとなったわけだね
タイヤや燃料の消費を抑えた走りをしつつマシンの特性にも慣れていく必要があったから、当時彼が放った「F1が楽しくない」っていう一言はまさにそのままの意味だったんだろうね
まさに時代が許したからこそ輝いた天才だった!って感じだね